私がそっけない態度で返事をしていると、アズマの方が驚いていた。

「あれっ?なんかいつもと違くない!?」

「…なにが」

「いつもなら甘えてくんのに、態度よそよそしくない!?ケンカしちゃったから怒ってんの?」

「別に怒ってないよ。あんなケンカ、いつものことじゃない」

「ふーん…」

私…態度に出てるのかな?もうアズマのそばに居たくないの。

だけどアズマは私の肩を抱いて耳元で囁いた。

「なぁ、ホテル行かねー?」

「…ゴメン、無理」

パッと反射的に答えるとアズマは顔色を変えた。

あっ、ヤバいかも!!

「ふぅん、新しい男か」

「ち、違うよ!ヤだ、今アレの最中なの」

「別にそれでもいいよ。俺したいんだけど」

「私イヤ。そんな気分じゃないし、体調も良くないし…ね、ゴメン。今度にしよ?」

「…あっそ」

アズマは不機嫌になり、ポケットから小さな袋を取り出し私のバッグにねじ込んだ。

'SweetPain'…

「今日は帰る。お前と飲む気分じゃなくなったから」

そう言うと、人の目を気にせずアズマは私に無理矢理キスしてきた。

「やっ…何…」

「やーっぱり男ができたんだな」