チラチラと透依の方を見ていると、誰も指名してないようだった。

雨峰(アマネ)ちゃんが隣に座ったところで透依がガッカリ(?)していた。

「そーだった…ここにはアマゾンが居たんだっけ…」

「えっ何?あたしが居たら嫌なのぉ?!それとも会いたかったとかー」

「バカ言え!あーもー…いいや、今日はアマゾン指名入れるわ」

「ウッソ!あたしを指名するなんて…酔ってんの!?」

「うるせー、色々あんだよ」

透依と雨峰ちゃんはとても楽しそうに話しをしていた。

ちょっと…ちょっとだけ気になるけど、雨峰ちゃんならいいか。

あんまり気にしないようにして、私は中川さんと楽しそうに話していた。








「さーて、青山そろそろ…」

「あ、帰りますか?明日もありますからね」

中川さんがそう言うと透依も帰り仕度を始めた。

「えぇー、中川さん帰っちゃうの?」

「また来るよ、レイナに会いたいから」

「うん…待ってるね」

──透依。

彼もチラッと私を見てニコッと笑った。

二人が店を出ると、私はトイレに行き透依にメールした。

『今夜も会える?』

すぐに彼から返信がきた。

『今日はダメなんだ。ゴメン』