私と透依との【3ヶ月の恋人関係(仮)】が始まった。

と言っても、まだ一日も経ってなかったけど、私は彼とメールのやりとりをする事から始めた。

たいしたことはメールしないけど
『何してる?』とか『寝不足じゃない?』とか…思いついた事。

仕事中の透依は、すぐに返信してはこなかったけど
遅くなっても必ず返してくれた。

彼専用のメールフォルダに、彼の言葉が一通、また一通と増えていく。

それが少し嬉しかった。

こうしてるうちに、だんだん透依の事が好きになってきたのかもしれない。

時々、何人かのお客さんに営業メールを送ると
私は少し眠ることにした。

今夜はお店あるし。
働かなきゃ。

いつもなら眠れないのに、今日は安心して眠れた。

透依のおかげかもね。








夕方、仕事へいく準備をしていると透依からメールが入った。

『レイナに会いたくなったから、後で店に行くけど…中川さんも一緒なんだ』

中川さん…ああ、私を指名してくれた透依の先輩ね。

さすがに私と付き合ってる事は言えないだろうな。

『わかった。じゃバレないように接するけど、気にしないでね』

『ゴメンな』

彼は短いメールを送ってきた。