「もうオレに関わるな!もう会いたくない!顔を見るのも苦痛だ…!」

「お願い!そんな風に言わないで!私、何でもする!透依がいいと思うように──」

「そういうところが嫌いだよ!何でもオレの言う通りに?それでオレの気が済むと思うな!」

「だってどうすればいいのかわかんない!」

「じゃあ────



死ねば?」



冷たい視線が
透依から向けられた。







「じゃあな、ちゃんと頭冷やせよ」


透依は冷たく言うと上着をはおり
財布から抜いた数万円のお金とカードをテーブルに置くと

私と佳依を残して部屋から出て行った。










  ワタシノコト


   スキ…?





不安で何度も聞いた。抱きしめられ、何度もキスをして

何度『愛してる』と囁かれても

不安になって何度も聞いて確かめた。



私のこと好き?
好きだよね?

好きだったんだよね?



だけど彼を傷つけた。彼に嫌われた。彼に捨てられた…

何もかも、終わった気がした。

こうなったのは確かに自分のせいで、佳依さえも責められない。

「透依に嫌われちゃった…これからどうしよう…佳依…」



「一緒に空を…飛ぶか?」