「'ふさわしい'とか'ふさわしくない'とか。オレは普通の人間だよ?価値なんてない、ドコにでもいる頭の悪い男だ」

「でも…こんな女と付き合うのは嫌だと思う。私だったら嫌!恥ずかしいわよ」

「そんなの、決めるのはオレだよ。他人の評価を気にしてたら生きていけない。もっと考え方を変えろよ?

ちょっと目線を変えるだけでも違うのに」

レイナはネガティブに考え過ぎだ。
何でも悪い方に考え、卑屈になり、自分を苦しめてる。

「そんなの難しいよ。私、努力しても報われたことなんてなかったし、生きていても悪い事ばかりなんだもの。
バカだし、簡単に生き方を変えられるほど器用じゃない」

なんでこうなんだろう?

どうして無理だって決めるんだよ?

「オレと一緒に頑張ろう?オレも一緒に警察に行くから、な?自首してくれよ」

「私…私が自首できないのは他にも理由があるの」

「なに?」

「SweetPainの出所を追及されて、もしそれがバレたらマズイの」

「出所って」

「佳依よ。彼が主犯なの。そしたらきっと、透依にも迷惑がかかる」

「別にいいよ!オレは何もしてないんだし、オレん家がどうなったって大丈夫」