誰かが死んで、地元に帰らなきゃならないのは嫌だ。

そう思いながら、重たい空気を背負っていた。

美夜が死んだ事は本当にショックだった。

──美夜とレイナ。

──ドラッグと美夜。

二つの繋がりが分からない。繋がってるのかどうかも分からない。

その真相を知りたかったけど、まずオレは美夜に会いに行った。









久しぶりに会う美夜は、病院の奥深い場所の冷たい扉の奥に独りで寝かされていた。

見た感じ、眠ってるようにしか見えない。

『薬物中毒』だと警察が言っていたからだと後から思い出す。

綺麗な身体のままで良かったと感じながら…

今にも起き出すんじゃないかと思って期待したけど、体温は氷のよいに冷たく

生きてる証はどこにも見つけられなかった。



「…ゴメンな…美夜…」

いっぱい傷つけた。きっと、こんな短期間じゃ傷は癒される事なく逝ったんだろう。

そう考えると、たまらなく自分を責めたくなる。

だからドラッグなんかに手を出してしまったのか…?

死んだのはオレのせいなのか?

こんなバカで自分勝手なオレを憎んでほしいと願っても

もう美夜は居ないのだと思うと
気持ちの行き場がなかった。