だからオレは、オレなりに考えてレイナについて来いって言ったんだ。

彼女と一緒に居たかったから。

結婚するくらいの覚悟だったのにさ、『行けない』って即答。そんなレイナに、ケンカしながら冷めていく自分を感じた。

もちろん彼女の言う通り、強引だったし反省すべき点もあったけど…





ハァ…もういいや。

考えるのは止めよう。もうオレからレイナに連絡は取らない。

そう決めた。

オレだって怒ってるんだし。



今日も夜中に帰ってきて、途中のコンビニで買った弁当を食べる。

自炊とか…した事ないし。ってか、やるヒマも体力もないし。

母親の手料理なんてほとんど食べたことなかったけど
松江さんの料理は美味かったよなーって、一人暮らしをしてみて初めて思った。

コンビニ弁当だって美味いけど、一週間続けると飽きてくる。

松江さんの玉子焼きとか食べたい。…今度からはもっと味わって食べよう!

「♪♪♪♪♪♪~」

途中で、ケータイの着信音が鳴った。

オレは慌てて電話を掴み、出ようと着信画面を見ると


…中川さんだった。

なんだ、コイツかよ…レイナのバカっ!

オレは思いきりガッカリしながら電話に出た。