*アマゾン's Time*









えー、わたくし
夏の間は海の家でバイトをしてました。

ええ、もちろん昼間は海の家。夜はキャバ嬢となって、昼夜問わず働きまくりましたよ~!

やっぱり若いもんは汗水たらして働かないとイケマセンね!

働かざるもの食うべからず…

「痛っ…痛ーいっ!!」

「お前、さっきから何一人で喋ってんだ?キモいなぁ」

「アズマー痛いんだから、もう少し優しくしてよぉ~」

「ヤダね!やってもらってるだけ、有難いと思え!」

アズマは日焼けしたあたしの背中に薬を塗っていたが、手を止めて、背中をパシンと叩いた。

「ギャー!痛ぇ!覚えてろよ~アズマのバーカ!」

「お前は子供か!」

アズマはバカにしたようにあたしを見て笑った。



アズマの命令で、あたしは一ヶ月ほど海の家でバイトをした。

おかげで日焼けして真っ黒。日焼けオイルを塗るも、焼けすぎで肌がヒリヒリと痛む。

で、背中は手が届かないからアズマに薬を塗ってもらってたの。

毎日アズマに会って一ヶ月も経てば、どんな男なのか分かってきた。

最初は怖いと思ってたけど、フツーに優しい人みたいだった。

たまに意地悪だけど。