次のお客様を出迎えに行くと、そこには透依と中川さんが居た。

久しぶりに来てくれたんだ…

透依の顔を見るとつい顔がほころぶ。
ちょっと照れてニヤニヤしちゃうな。

「久しぶりに来たよーレイナ」

そう言ったのは中川さん。当然、私を指名したのも中川さんだった。

ちょっとだけガッカリだけど仕方ないし、でも透依が来てくれた事が嬉しかったからいいかな。

変に意識して、周りに付き合ってる事がバレるとマズイから
透依をあまり見ないようにして私は彼らを席に案内した。

中川さんの隣には私。

透依の隣にスッと座ったのが雨峰ちゃんだったので安心した。

他の子を指名してたら嫌だもの。他の子と仲良くしてるトコなんて見たくないし。

透依も気をつかっているらしく、私の方を見ずに雨峰ちゃんと飲んでいた。

「…だよね。レイナ、聞いてる?」

あ、いけない。
透依が気になって中川さんの話しを聞いてなかった。

ダメよ。仕事なんだから集中しなきゃ!

「聞いてますよーそれでどうしたんですか」

「でさー、笑えるんだけど…」

途中、透依と雨峰ちゃんの笑い声が気になって仕方ない。

「…が…で、いい?」

「あ、はい、いいですよ」