疲れて帰って来たのに猫なんか…。



「窓から投げ捨てる」

「「ひどいっ!!」」

「じゃあ元の場所に戻せ」

「明日っ!!明日戻すから今日だけはご勘弁を~!!」



確かに雨降ってるしな…。



俺も鬼じゃねぇから。



「今日だけだからな!!」



風呂に入って疲れた身体を癒し、そのまま幸せ気分でベッドに入った。



何か…いるっ!!



「毛玉っ!!夢子っ!!連れてくんな!!猫なんかと一緒に寝れねぇ!!」

「だって寂しがり屋さんなんだもん…」

「猫がそう言ったのか」

「言ってナイけど…見てよこの寝顔!!まさに天使…」



全くそう思わない。



よって猫はベッドの下に降ろした。



これで寝れる。



目をつぶり心地よい眠りに旅だった俺は、明け方顔の違和感に気付いた。


目んとこザラザラって…?



「舐めてんじゃねぇよ!!」

「ニャ~!!」

「腹…減ったのか?」

「ニャ~!!」



何だかよくわからない物凄い感情が一気に押し寄せた。