このまま何もなく過ぎてほしい。



「夏休み、どっか行きてぇとこあんなら連れてってやる」

「なんで!?イイの!?どうして!?ってか本当にリツ?」

「やっぱ今のナシ」

「うそ!!あたしリツとならどこでもいい!!」

「そ。なら適当に旅行でも行くか」

「やった~!!海~!!」



海に行きてぇんじゃん…。



今回だけはちょっとどっかに連れてくくらいしなきゃ…。



って事で結構夢子が喜びそうなホテルを予約してやった。



俺って結構セレブだからな。



もうそこまできてる夏休み。



これからさらに夢子を放置すると思うから。



「先帰ってろ」

「また残業?」

「井坂」

「分かった…」



あっち行ったりこっち行ったりでかなり忙しい…。



疲れることしかしてねぇよ…。



これだから夢子に寂しい思いさせてんだ。



まぁいいか、いつもの事だし。