零さんの家って井坂に尽くしすぎじゃないか…。



凄い忠誠心…。



「俺が話しつけてやろうか?」

「でも今働けなくなったら学費とか払えないって言ってたもん…」

「母親いねぇの?」

「斗夢君が幼い時に離婚してるんだって」

「へぇ~、気の毒な奴だな」

「どうにかなんないかな…」

「凪さんと話してみっから。お前の弟だしな?」



リツの優しさを感じた瞬間だった。



あたし愛されてる…。



「チューは?」

「してぇならすれば?」

「意地悪っ!!」

「マッパでセクシーダンス踊ったらしてやるよ」

「ほ、本当に…や、やるよ!?」

「やれよ」

「ごめんなさい…」

「気が向いたらな」



やっぱりリツは甘くないです…。



もっとあたしに興味持ってよ~…。



「好き!!」

「あっそ」

「リツは?」

「知らね」

「グレてやる~!!」

「勝手にすれば?」



本当は好きなくせに…。