【夢】



ただ今、誰だかわからない人と向かい合ってます…。



ここはファミレス。



『吉村 夢さん?』



そう声をかけられついて来たんですが…。



歳は同じくらい?



黒いスーツを着てて長めの髪はホストを思い起こさせる感じ。



でも…。



何か怖い…。



顔は…超イケメン。



「あのぉ~…」

「待って、心の準備が出来てねぇから」

「はぁ…?」



何だろう…。



この人はあたしを知ってるんでしょ?



あたしはあなたを知りませんが…。



まさか前みたいに告白っ!?



あたし、こんなワルからも好かれちゃうんだ…。



でもあたしには愛しの律汰様がいるから。



「ごめっ…」

「お前俺の姉ちゃんなんだ」



はい?



今何と言いましたやら?



あたしが姉?



「人違いだと…」

「お前吉村夢だろ!?」

「そうだけど…」

「俺の名前は吉村斗夢(トム)、お前は俺の腹違いの姉ちゃんだ!!」



はいぃぃぃぃぃぃぃ!?