健の声にさっきまで五月蝿かった

教室は一瞬にして静まり返り、

私が健の方を見てると、

健は私への批判を言っていた女の子達を睨んでいて、私の視線に気付いたのかこちらを見て少し笑った。


『紗菜。ちょっと良いか??』

「え・・・。」


私は何と言ったら良いのか分からなくて、

俊君の方を見たら微笑みながら頷いたので、私は頷いて健の後を追った。


着いた先は屋上だった。


『なぁ・・・。』

「・・・何?」

『俊と付き合ってんだって??おめでと。』


笑顔でいう健に私は悲しくなった。