・・・彼氏?


「だ・・・れが??」

『俺が。』

「だれ・・・の」

『紗菜の。』


そう言うと、
周りの奴らは騒ぎ出した。

でも、俺にはそんな言葉
入って来なかった。

ただ、何回も彼氏と言う
言葉が流れてきただけだった。


『なんでだよ?!』


俊の言葉で俺は我に返った。


「っにがだよ?!」

『俺・・・お前なら紗菜ちゃんを幸せにしてくれるって思ってた・・・』


何で過去形なんでよ!!
俺は!!紗菜を幸せに!!


『なのに!!何で違う奴となんかキスしたんだよ?!』