「うん。居ないよ!!」

『何で元気なんだ??』

「うーん。私捨てられたから、それに親の顔すら・・・存在したのかさえ分からない状況だし・・・??」

『寂しくねぇの??』

「もう、分かんない。一人の家に慣れちゃったし。」


今は、それが普通にすら思ってる。


『・・・ふぅん。』

「健の親は??」

『俺んちは普通。両親どっちも医者。』

「医者?!まじで?!」

『ぁあ。』

「金持ちかよ!!」

『そーでもない。』


まじかぁ・・・

それから私は健に色々質問した。

誕生日、血液型、好きな物、嫌いな物、

・・・なんでこんな事聞いてるんだろう。

敵のことを知ろうなんて。

・・・でも。何故か私は。



君の全てが・・・知りたい。