アユムはカイトが花音の事を必要以上に怒っていてそれでも心配しているのを見て顔には出さないが驚いていた。



――花音ちゃんはたんなる店の客ではなかったのか?



それなら花音にカイトを聞かれた時に呼んであげれば良かったと後悔する。



「もう来ちゃ駄目だ」



カイトの声が冷たく聞こえる。


自分の知らないカイトだ。


数回会ったカイトは優しい微笑を浮かべ本当に優しかった。