「ッて・・この人、ここのナンバー1ホストじゃん 無理無理」



まさかナンバー1がお目当てだとは思っても見なかった。



「花音~ そんなこと言わないで~ ちゃんと予約入れたから」



里衣子がにんまりする。



「予約?」



「そう、30分だけ他の人に邪魔されないでお話が出来るから」



――はあ~ そんなことしたら目が飛び出る位高いんじゃないの?


この際、乗った船だ。


花音は最後まで付き合おうと心に決めた。