「じゃあ?」


「ママに頼まれたのよ 花音ちゃんが心配だから遊びに来てやって欲しいって」



事情は分からないが、花音とカイトが別れた事は聞いている。



「ママったら!はるかさん、忙しいのにっ」


「忙しくないわよ 今日は定休日だし でも出かけちゃうんだったら私は必要ないわね」



はるかが残念そうに言う。



「・・・はるかさん わたし「SION」へ行くんです」


「えっ?「SION」へ?」


――カイトさんと別れたんじゃないの?


はるかはポカンと口をあけた。



「そうだ!はるかさん、付き合ってもらえますか?わたし 未成年だから・・・」



――はるかさんがいれば「SION」へ入店しやすい。