「今までそんな事なかったのに・・・様子がおかしいの」


「相手は大人だけに難しいよね・・・」



どんどん積極的になれば逆に引かれてしまう場合もある。



「悩みがあるんなら打ち明けて欲しい・・・」



花音は切実に思った。


「大人なんだから悩みぐらい1人で解決できるって♪あまり気にしないで気長に待っていた方が良いんじゃない?」


「・・・うん」






2人はゆっくり校門に向かった。


校門を出ると花音の耳に車のドアが閉まる音が聞こえた。


「花音ちゃん」


名前を呼ばれて振り向くとカイトが立っていた。