「わ、わたしがは、伯爵ぅ!?」


そんな爵位なんて耳慣れず、ドラマか映画の世界だ。



「そうだよ 私の血のつながった子供は君しかいないからね」


「無理です!フランス語はおろか、英語だって会話は出来ないし」


花音はかぶりを大きく振る。



「まだ若いんだ 語学なんてすぐに覚える 夏休みはずっとフランスに滞在して3人で旅行をしよう」


夢みたいな事を簡単に言ってのける。



「もちろん、カイトさんが来られるならば一緒に来てもらって良いのよ」