「ユキコとも話し合ったんだが・・・君がどうしても日本へ残りたいと言うのならばそうさせようと言う事になったんだ もちろん、君とは離れたくはないから頻繁に行き来できるようにしようと」



「えっ・・・?」


花音は耳を疑った。



――本当にそうして良いの・・・・?



「貴方もフランスへ連れて行きたいわ だけどもう親に付いて行く年頃ではないものね」



「ママ・・・・」


分かった風ではあるが母の顔は悲しんでいるように見える。


「でも、君がわたしの跡取りだと言う事は間違いない 君は将来伯爵の名前を継ぐ事になる」


ジュースを飲んでいた花音は噴出しそうになった。