「話って何ですか?」


更にぶっきらぼうに聞く。



「わたしたちはやり直したいんだ もちろん君の事も含めてだよ? 一緒に暮らしたい」


「どうぞ母と一緒に暮らしてください わたしは1人暮らしでも大丈夫ですから」


「君と仲良くなりたいんだ 一緒にフランスへ来て欲しい」


ブラウンの瞳が花音を見つめている。



――わたしと似ている茶色の瞳・・・。


「そうよ 花音、まだ18歳なんだし 1人で暮らすには心配だわ」


「ママたちは自分勝手だよ!」


――フランスに行ったらカイトさんと別れることになっちゃうのに!



「花音・・・それは十分承知しているわ だけど大事な貴方と離れたくないの」