「戻ってきたらで良いからアレンと話をして欲しいのよ」


「ママっ!」


花音はフォークをガシャンと乱暴に置き母の顔を見た。



「お願いよ 花音・・・」


「・・・ママは勝手にすれば良いよっ わたしはフランスには行かないから」


「花音!」


「ご馳走様」


ほとんど手をつけられていない皿を押しやると花音は部屋に戻った。




こういう態度をとればママが困る・・・。


それは分かっているけど・・・どうしたら良いのか自分自身でもわからない。