「着替えてくるね」


花音は部屋に戻ってジーンズに長袖のTシャツ、その上にパーカーを羽織るとリビングに戻った。



「ママ、今日はごちそう――」



言葉が止まった。




リビングに知らない金髪の外人がいたのだ。



「花音、驚かせちゃったわね?」


母が立ち上がりリビングの入り口で立ちすくんでいる花音に近づいた。



「だ・・・れ?この人・・・」


背が高くがっしりとした体格。



瞳はブラウンでじっと花音の事を見つめている。



「花音ちゃん、座ったら?」



はるかが座るように勧めるが、花音の耳には入らなかった。