＊　＊　＊　＊　＊　＊




暖房がきいたリビングに花音はカイトの白いワイシャツを借りてソファに座っていた。


すらっとした足が丸見えでカイトは引き寄せたくなる。



カイトが作ったミートスパゲッティを平らげてカフェオレを飲んでいるところだ。



飲み終わると隣に座っているカイトの肩に頭をコトッと寄りかからせる。



「眠くなった？」



「ううん・・・」



否定するが眠そうに見える。



「さっきの話の続きをしていい？」



「さっきの話って・・・？」


のんびりとした声。



「小夜子の事」



花音ははじかれたように身体を起こすとカイトを見た。