「そうだろうね・・って・・・たくさんの人としてきたみたいで嫌だよ・・・」


――嫉妬しちゃうよ・・・。小夜子さんとも・・・。


想像してしまって花音は大きくかぶりを振る。



「花音ちゃんが思っているほど経験は積んでいないから」


苦笑いするカイトさんは大人の男性そのものだ。



――初めての経験だったからわからないけど絶対にカイトさんは上手だって思うもん・・・。何も知らないわたしなんて小娘・・・。



「すごく可愛かった ますます花音ちゃんに溺れそうなんだけど?」



「本当に?本当?」


「嘘はつかないって言っただろう?」



花音の両頬を手で包むようにすると唇を重ね、身体を反転させて覆いかぶさった。