「なんだい?」


甘い声で囁きながらもう片方の手が頬をそっと撫でて行く。



「あ、あの・・・」


「ん?一緒にシャワーを浴びる?」



その言葉は花音の想像力をたくましくさせるには十分で一気に耳まで真っ赤になる花音だった。



「ち、ちがくて・・・」


戸惑っているうちにワンピースが下ろされた。


座っているので腰の位置に脱げたワンピースは留まってくれているのだが花音は裸になった気がして急いでタンクトップの上から胸を腕で隠した。



――可愛らしい反応だ。ますます夢中になってしまうな・・。


カイトは花音のあごを少し上に持ち上げると顔を傾けて唇を重ねた。