まだ1回しか入った事のない寝室に運ばれ、まるで壊れ物でも扱うようにベッドの上にゆっくりと降ろされた。



「花音ちゃん 前言撤回・・・いいね?」


ジャケットを脱いで無造作に床に置くカイトをポケッと見ていた。



花音に気持ちに余裕は無かった。


カイトが何を言っているのかも把握できないままコクッと頷いた。


その愛らしい姿にカイトは笑みを浮かべるとベッドに腰を下ろした。



カイトの部屋をコートも着ずに出て行ったので今の花音はニットのワンピースだけ。



カイトは背中に手を回すとファスナーをゆっくり下ろして行く。



ワンピースの下に着ているタンクトップの生地を通してカイトの手が背中に触れると花音はピクッと身体を震わせた。



「カ、カイトさん・・・」


――あれほどしたいって言ったけど・・・怖い・・・。