「花音ちゃん!大丈夫かい?ごめん ネコが飛び出してきたんだ」



一瞬息が詰まってしまい、花音は大きく息を吐いた。


「だ、大丈夫です・・・びっくりした・・」


カイトは車を路肩に停めるとシートベルトを外し、花音のシートベルトも外した。



「ゆっくり息をして」


言われたとおり花音は呼吸を繰り返した。


「どこも打っていない?」


花音はコクッと頷いた。


心臓が暴れたようにドキドキしている以外なんともない。