「どうしたの!?小夜ちゃん!」


莉緒の肩に顔を埋めて泣く小夜子に慌てた。



「莉緒~」


涙が止まらないらしく今は泣かせておくしかないと莉緒は判断した。




しばらく泣くと小夜子はやっと泣き止んだ。


「・・・ごめん・・莉緒」


醜態をさらしてしまった気分で顔が赤らむ。



泣いたおかげで目と鼻は赤いのだが。



「オーストラリアは楽しかったよ でも・・・・あたし・・・カイトさんの事が忘れられないの・・・」


その告白に莉緒は驚いた。