莉緒が温室があると言うと花音は見たいと言ったので莉緒は花音を連れ出した。
カイトは花音の後姿が消えるのを待って口を開いた。
「小夜子、なぜ初対面のように振舞った?」
「だって、花音ちゃんはカイトの彼女でしょ?元カノが現れたら気まずいじゃない?」
「隠し事はしたくない」
「じゃあ、言えばいいじゃないっ 私はカイトの元恋人だって!」
潤んだ瞳を見られたくなくて顔を背ける。
小夜子は今日、2人に会って傷ついていた。
カイトが花音に向ける優しい眼差しは自分には無かった。
「そうだね 後で言うことにするよ」
紫苑は2人を見ていたが何も言わなかった。