カイトを見てから隣の女の子に目を移す。


女の子がペコッと頭を下げた。


あっけに取られているとカイトは小夜子の方へやって来た。



「はじめまして・・・お食事中、お邪魔して申し訳ありませんでした」


カイトと初めてあったかのように接する小夜子にカイトがいぶかしげに見る。



元カノだという事を特に隠す必要もなかったのだが、小夜子は初対面を決め込んでいる。



紫苑はこの状況に困ったが、小夜子をこのまま帰すのも礼儀になっていない。



「小夜子さん、まだ食べ始めたばかりなんだ ご一緒にいかがですか?」



「ありがとうございます お言葉に甘えていただきます 日本料理が懐かしくて」


牧原が莉緒の隣に席を設けると小夜子はカイトの目の前に座る事になった。