「こんにちは 花音ちゃん」


莉緒が花音に言う。



「こんにちは 今日はお招きいただきありがとうございます」



「パーティーの時はあまりお話が出来なかったからわたしも紫苑さんも楽しみにしていたの」



莉緒が紫苑を見てにっこりする。



「パーティーは楽しめたかい?」



優しげな眼差しを受けて花音の心臓がドキッと音をたてた。



「は、はい たっぷり 楽しめました お礼を言うのが遅くなってごめんなさい」



「そんな事はいいんだよ」


そう言って紫苑がダイニングルームに皆を誘導した。