『夕飯は食べた?その分だとまだの様だけど』


「その通りです」


『誘いたいところなんだけど、まだ事務所なんだ』


カイトの声が残念そうに聞こえる。



「・・・うん」


――誘って欲しかったな・・・。


『花音ちゃん、明日の昼間は空いている?』


「空いてます!」


『紫苑さんの家に呼ばれたから一緒に行かないか?花音ちゃんも一緒にって誘われたんだ』


「行きます!行きます!」


憂鬱な気分が一気に晴れた。