海が見渡せる海浜公園には御来光をひと目見ようと人が意外と人が多かった。



「寒くない?」



「カイトさんが横にいてくれるから寒くないよ?」


カイトが立ち止った。



「カイトさん・・・・?」


次の瞬間、カイトの腕が花音に回りぎゅっと抱きしめた。



「君はいつも嬉しいことを言ってくれるね」


「本当の事だから・・・」


「ありがとう 花音ちゃん」



花音の首元に顔を寄せたカイトが囁いた。