「もちろん 嫉妬する このホテルのスイートルームのベッドから君を出さない」


紫苑が手をのばして莉緒の唇に触れる。



「し、紫苑さん」


莉緒が恥ずかしくなって一歩下がる。



「莉緒、どうしたの?」


意地悪っぽい笑みを浮かべた紫苑は顔を近づけ傾けた。



驚いているうちに掠めるような口づけが降って来た。



「お姫様抱っこでスイートへ行こうか?」


「えっ!?」



急いで首を横に激しく振る莉緒。



「スイートって・・・」



「もちろん莉緒と元旦を過ごす為に部屋を取ったんだ」


紫苑が優しい笑みを浮かべた。