「万が一、パーティー行けなくても良いよ?」



里衣子が花音の肩に手を置いて慰める。



「しかし、カイトさんも花音がしたいって言っているのに頂いちゃわないかな~?」



――あたしが男だったらとっくに頂いちゃってるよ。それほど花音は可愛いのに。カイトさん、自制心がありすぎっ。



「大事にしたいって言ってくれたのに・・・」



また涙が出てきた。



「大丈夫だよ 嫌われていないよ 忙しいだけだって」



そう言って慰めるしかことばが見つからなかった。



しばらくいた里衣子はこれから買い物があると言って帰って行った。