「カ、カイトさんっ コーヒーでも――」


鍵を開けて中へ入ると花音は誘おうとした。



言葉の途中でカイトは花音の唇を奪っていた。



「ン・・・っ・・」



最初から舌を絡め取られ花音はずるずるとしゃがんでしまいそうに力が抜けていく。



その身体を支えるのはカイトの力強い腕で、壁を背に花音はカイトのキスに翻弄されていく。



目を閉じてカイトにされるがままになっている花音を見てこのまま進みそうな気持ちになってしまうカイトはやっとの事で離れた。



花音の瞳がうつろで潤んでいる。



――抑えるのが大変だな・・・。



カイトは心の中で思った。