じっと見つめられて心臓が暴れ始めた。


――どうしよう・・・キスして欲しい・・・。



今まで男の子とデートしてもこんな感情はなかった。



「カ、カイトさん 冷めちゃいます 食べましょう?」



花音はチキンバーガーを手にするとカイトに差し出した。



「ありがとう いただきます」






「あ~!!!花音とカイトさんっ!」


食べ終わってコーヒーを飲んでいると2人の名前を呼ぶ声がした。


テイクアウトの紙袋を持った里衣子だった。



「里衣子・・・」



里衣子はそのまま2人を見たまま絶句している。



この2・3日の花音の恋の急展開をまだ里衣子には話していなかった。



――うわっ・・・なんか・・・なんか・・この2人出来ちゃってる??こんなに親しくなっていたなんて知らなかったよ~



里衣子は心の中で呟く。