「さむ~い!」


真冬の海なのにサーフィンをしているのが見えた。



「すごい・・・サーフィンしてる・・・」



「冬の海の波を好む人は多いんだ」



「カイトさん、サーフィンしたことあるの?」



「大学の時に少し」



一時期は毎週のように海に来ていた。



だが、ピアノコンクールの練習が忙しくなってくるとサーフィンにはなかなか行けなくなった。



そしていつの間にかやりたいとも思わなくなったのだ。



「サーフィンしているカイトさんもカッコいいんだろうな♪」



「どうだろう、幻滅するかもしれないよ?」



カイトは笑って言った。