お風呂に入り髪を乾かして寝室に入ると真夜中の3時過ぎだった。



――気分がうきうきして眠れないかも・・・・。



ベッドに入ると1日の事を思い出す。



――カイトさんがわたしを好きになって・・・



そう考えた時、「好き」と言われていない事に気づいた。



――カイトさんは一度も言ってない・・・。言い忘れただけ?それとも目が離せないだけで好きという気持ちではないという事?



うきうきしていた気持ちが沈んでいく。



お風呂に入る時もカイトからもらったクロスのペンダントへ手を持っていく。



――でも・・・迎えに来てくれたし、ちゃんとクリスマスを一緒にお祝いしてくれた。良い事ばかり考えよう。



花音はスタンドの灯りを消すと目を閉じた。