「明日の予定は?」



花音の家の玄関前まで送って来てくれたカイトが別れ際に聞いた。



「えっと・・・携帯を買いに行こうかなって・・・」



――カイトさんは忙しい人だから付いて来て欲しいなんて言えない。



「俺も付いて行って良いかな?」



「本当っ?」



カイトがそう言ってくれて抱きつきたくなるほど嬉しかった。



「嘘は言わないよ?」



にっこり笑う花音の額に軽くキスを落として言う。



そんな行為に花音の頬がぽっとピンク色に染まる。