「そこをどいて下さい」


花音は話しかけた方に言った。



――ここで甘い顔を見せたら調子に乗る。



まったくホストに興味ありませんと言った冷たい視線で2人を見る。



「うわ、君すごく可愛いね クリスマスにどうして1人なの?もったいないな~ 1人ならうちのクラブに来ない?」



花音の冷たい視線はあっけなくスルーされてクラブへ誘われる。



「いいえ、結構です 急いでいるんです」



2人から離れようと歩くと、腕を捕まれた。



「そんなに急ぐ事ないじゃん イケメンがたくさんいるからクラブへおいでよ」



ニヤニヤした男たち。