「カイトぉ だ~いすきぃ」



カイトの腕に両腕を絡ませて香帆はにっこり笑った。







1時間経っても香帆の腕はカイトから外される事なかった。



その1時間で香帆はますます酔い、足腰が立たなくなっていた。



「こんなわたし、だめですよねぇ~」



いくら好きだと言っても振り向いてもらえない。



「飲みすぎですね 香帆さん」



友人たちはもう帰ろうと話していた。



まだ帰りたくないと言う香帆。



彼女たちに香帆を連れ帰ってもらわなくてはならない。



「香帆さん 酔いすぎている 話はまた今度しましょう」



カイトは香帆の髪を撫でた。



「ほんとにぃ?カイトぉ またデートぉしてくれるぅ?」



「ええ 連絡を下さい」