「花音ちゃん」


顔を上げるとグラスを差し出された。



「ポカリだよ、水分を多めに取った方がいい」


花音はグラスを受け取ると飲み干した。


思ったより喉が渇いていたようだ。




カイトがトレーを手にして戻ってきた。



目の前にご飯、大根おろし、お味噌汁、梅干が用意されていた。



「食べられないなら味噌汁だけでも飲んで 二日酔いに効くから」


「ありがとう カイトさん」


花音はお箸を手にして食べ始めた。