「軽いぐらいだよ 花音ちゃん、うちにおいで 二日酔いに効く味噌汁を作ってあげよう」



「カイトさん・・・」


気分の悪さもあり花音は大人しくカイトの腕の中で抱かれていた。



カイトはいともたやすく花音を抱き上げて自分の部屋に戻った。






一度も花音を降ろさずに部屋に入り、壊れ物でも置くように花音をソファーの上に降ろした。



胃は最悪だったが、気分は最高。



片思いで終わってしまうと思っていた花音は信じられない気持ちだ。



「気分が悪くなったら言って 連れて行ってあげるから」



「教えてくれれば一人で行けます・・・」



どんだけ甘やかしてくれるのか。



花音は飛び切りの笑顔をカイトに向けた。