「はるかちゃん、花音に好きな人が出来たのよ」



嬉しそうに言う由紀子にはるかが驚く。



「まあ、花音ちゃんが?」



「ええ、確か名前は・・・カイトさんって言ったかしら・・・うちのマンションの最上階に住んでいるらしいの あの通り見かけと違って晩生(おくて)だからどうなるかわからないけどね。きっと店のお手伝いよりもクリスマスなんだからデートしたいでしょうに・・・」



「それとなく聞いておきます クリスマスに予定があるようならお店の方は良いって言いますから」



はるかは由紀子に約束した。