そんな中、いつもふざけているくせに快の記録は順調に伸びていた。

それもまたアタシの心の闇を深くしていった。



- 選考会当日 -

結局記録は伸びないままで、アタシは女子の候補者の中で最下位。

選手になることは出来なかった。

快はというと、いいままでのジャンプで一番良い記録を出し、選手になっていた。

アタシは選手になれなかった事、記録が伸びなかった事、全て快のせいにしていた。

人の邪魔ばかりしていた快にアタシは腹が立ち幸い隣のクラスだった快の存在は、

イラダチとともに少しづつ消えていった。