『お前最近記録伸びねえな』

「なんなの??いきなり」

いきなり話しかけて来たこの人の発言にアタシは少しキレた。

『めんご、めんご。俺5-1の渋澤 快。よろしく』

これが快との出会いだった。

この日を境に快はヤタラと話しかけたりしてきた。

ウォームアップの時や助走練習の時、足合わせの時まで。

そんな快にアタシはイラつきを感じていた。

そんなある日・・・

『最近記録伸びねえな。お前には少し期待してたのにな。このままじゃお前負けるぞ』

担当の先生が言ったこの発言にで、飛べなくなっていたアタシの心に大きな闇を

もたらした。